音波の薄皮 -picked-

『音波の薄皮』ピックアップ since1998 (不定期更新)

2019-12-30から1日間の記事一覧

濡れゆく私小説 / indigo la End (2019)

川谷絵音はゲスの極み乙女。でのそれよりも、絶対にこのバンドでの活動の方が、センチメンタリズムの側面で遙かに切ないものを引き出せる人なのだよね。詞の世界もメロディの切なさも、バンドとしてのアレンジメントのアイディアも、このバンドがやりたくて…

Blank Envelope / Nulbarich (2019)

とてもお洒落な音作りをしている反面、メロディはウェットなのだよね。日本人的なウェットさ。それはメロディがしっかりと存在しているという意味でもあり。だからどこか切なく音が耳に届く。瀟洒な表面上の音に騙されると、そこで消費されて終わってしまう…