表題の大ヒット曲を含めた全10曲、オール中島みゆき作品。
一説によると、発売当時にこのアルバムが全曲中島みゆき作品であることはあまりプッシュされなかったという。
アイドルがアーティスト路線に寄りかかる事が潔しとされなかった時代なのかなんなのか、まだ9歳だった自分にはそれを知る由もなく。
肝心の中身はと言うと、これが見事に中島みゆき臭が消されて、そこそこ歌のうまいアイドルがやけにいい曲を歌っているな、とそれ以上の詮索を思いとどまらせる絶妙なバランスの上に成り立っている。
中島みゆき楽曲と言うある種のスティグマが毒になったのかもしれない時代背景の中でリリースされたと推測される、いや、するしかない、そのような好盤。