ジャン・ロンドー。ドラマティックなチェンバロの演奏。聴き始めたら最後、聴き手の耳を捉えて離さない。時に激しく、時に美しく。チェンバロという楽器がこれほどまでに色彩をたくわえた楽器であったかと、新発見の連続。
ここで聴くことの出来る演奏は、正に芸術的。古楽という枠を飛び越え、現代に強く訴えかけるその感性は、確実に聴き手に響く。
繰り広げられる世界は、曼荼羅でもあり、万華鏡でもあり。その音の渦にいともたやすく引きずり込まれてしまう。
着実に、そして確実に、自分はこの演奏の虜にされている。まだまだ音源の在庫はあるよ。焦らず、じっくりと、この世界とロンドを踊ろうじゃないか。
