音波の薄皮 -picked-

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ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 / ジュリアーノ・カルミニョーラ, マルコン, ヴェニス・バロック・オーケストラ (2006)

自分にとって、ヴァイオリンはピアノよりも奏者を選ぶ気がするのです。硬いヴァイオリン、鋭いヴァイオリンはやや苦手。まろやかな中にも切れ味がある、と言うのが自分にとっての理想ではないかと。

そこでカルミニョーラさん。現代のヴァイオリニストの中では、自分にとって聴きやすい演奏をされる方なのですよね。

このヴィヴァルディはバロック系だからなのか、オーケストラの音も軽やかで、全体としてとても聴きやすい。

楽曲としては全く聴いたことのない曲ばかり(事実、初録音の楽曲ばかりとのこと)だけれども、楽曲を知っているか知らないかは問題ではないので。

聴いている自分が心地よく聴けるか、のめり込んで聴けるか、と言うのが、自分とクラシック音楽との関係では大切なことであって。